ガーデニングを始めてみたいけどスペースがあまりないからと諦めていませんか?そんな方には、プランターで花を育てるのもオススメです。プランターだとベランダなど限られたスペースでも園芸を楽しむことができます。今回は、プランターでのガーデニング方法についてご紹介します。
★目次★
1.プランターで花を楽しむポイント
2.水やりや手入れで使う道具
3.プランターで育てる時の水やりや肥料の与え方
4.植物にあった鉢を選ぶ
5.プランターで育てた花の植え替え
6.プランターで花を育てる時の注意点
7.プランターガーデニングのオススメの花
1.プランターで花を楽しむポイント
ガーデニングでは、植物を入れる入れ物のことを植木鉢やプランターと呼びます。欧米では、呼び方の区別はなく、フラワーポットと呼びますが、日本では、円形のものを植木鉢、長方形の大型なものをプランターと呼び分けています。
浸透性の高いプランターを選ぼう
プランター選びで大切なのは、水やりした水が鉢の底から流れ出る浸透性があることです。鉢の中で水が溜まったままになると根腐れが起こり、鉢の中が植物にとって好ましくない環境になります。陶磁器や木製の場合側面に通気性という機能を持ちます。プラスチック製の場合は側面に通気性を持ちませんが蒸散の激しい夏場は水分を保持したりなどのメリットがあります。植物の性質や置き場所による見た目などを考慮しながら鉢やプランターを選ぶこともガーデニングライフをより楽しくする要素になります。
少し間隔を空けて植えるように
植物と植物の間をある程度あけ、株を植えることが大切です。大きなプランターに植える場合、植木鉢よりもサイズが大きい分たくさん植えられるので、すぐ隣に植えがちですが、花同士が生長の邪魔をしあうことがあるので注意しましょう。また、枝や葉が絡み合うと風通しが悪くなり、蒸れたり病害虫の発生に注意が必要になります。
土を新しくする
古い土はカビや病気の原因にもなるので、新しい土で栽培を始めるようにしましょう。
2.水やりや手入れで使う道具
移植ごて
聞きなれない道具ですが見たことはおそらくあると思います。小型のシャベルです。大きすぎない小型の方が使いやすいのでオススメです。
ジョーロ
シャワーヘッドのついているホースでもいいと思います。
霧吹き
スプレーのように水が出る霧吹きがオススメです。
ハサミ
園芸用のものと剪定用のものがあるといいです。
手袋
濡れた土を触ったりするので蒸れても大丈夫なようにビニール手袋がオススメです。
ほうき、ちりとり
小型の100円均一ショップなどに売ってある用のものがオススメです。
土入れ
プラスチック製のコップでもいいと思います。
ビニールシート
ベランダなどでする際は周りを汚さないようにするために使います。
3.プランターで育てる時の水やりや肥料の与え方
水やり
基本ガーデニングでは、土の表面が乾いたら、そこから水が流れてくるまでたっぷりと与えます。植物の生長期だったり気温が高い場合は土の乾きも早くなります。逆に冬場などはほとんどの植物が生長が止まるので、水やりの頻度は下がります。
多肉植物やサボテンなどあまり水を必要としない種類もあるので、種類で水やりの仕方は多少異なってくることを覚えておきましょう。
肥料
市販の一般的な園芸培養土は、あらかじめ肥料が混ぜ込まれていることが多く、別途土に肥料を混ぜ込む必要はありません。その場合たいてい「元肥入り」と袋に書かれています。自分で土を配合する場合は、緩効性の化成肥料がオススメです。生長期に合わせて、追肥をするか速効性の高い液体肥料などを混ぜながら、適宜肥料を与えましょう。
4.植物にあった鉢を選ぶ
購入する植物が決まったらそれにあった鉢やプランターを選びましょう。サイズや材質、デザインなど自分好みのものを選ぶのもいいでしょう。
●プラスチック:100円均一ショップなどでも手軽に購入でき、デザインや色が豊富で軽く、重ねて収納もできます。
●素焼き:素朴な味わいがあり、通気性は良いですが、やや重かったり欠けたりすることがあります。
●ウッドボックス:木製なので耐久性は低いですが、シンプルなのでどんな雰囲気にもマッチします。
●ワイヤー籠:壁や天井に吊るして高低差を楽しむことができ、ハンギングに使われることが多いです。
●ブリキ缶:空き缶の底に開けて作るプランターで耐久性が低く、錆びることがありますが、アンテークな雰囲気にマッチします。
●マグカップ:使わなくなったマグカップなどのそこに穴を空けてテーブルの上など小物と一緒に飾る事ができます。
5.プランターで育てた花の植え替え
同じ場所で育てていると植物が生長できるスペースが限られてき、土の栄養も次第に減っていきます。一年草の植物はシーズンが終わると終了なので植え替えは必要ありませんが、多年草の場合は定期的に植え替える必要があります。
6.プランターで花を育てる時の注意点
受け皿に水をためないように
鉢の底に敷いた受け皿に水が溜まっている場合は、すぐに水を捨てるように心がけましょう。水やりの後、鉢底から水がしたたり落ち切ってから受け皿に乗せましょう。水が溜まったままだと、土の中の水が無くならず新しい空気が入ってこないので、植物が酸素不足になったり、根腐れの原因になります。
コンクリートに直置きしない
暑い夏場にベランダなどで植物を育てる場合は、すのこの上にプランターを置くなどして、直接コンクリートの上に置かないようにしましょう。コンクリートに直接置くことで、鉢やプランターの底から熱が伝わり、植物の根を傷めることがあります。
7.プランターガーデニングのオススメの花
キンギョソウ
【草花】ゴマノハグサ科/一年草
●開花期間:3月〜6月
●種まき:4月、9月〜10月
●苗植え:10月〜11月
●花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄etc…
金魚に似た姿の花を、茎先にたくさんつける一年草です。ピンクや黄色などのパステルカラーの花が、花壇を賑やかにしてくれます。
見た目は可愛らしいですが暑さにも寒さにも強いため、霜にさえ当たらなければ特に手間をかけずに育てることができます。
マリーゴールド
【草花】キク科/一年草
●開花期間:6月〜10月
●苗植え:4月〜6月
●花色:赤、オレンジ、黄
暑さには強く寒さには弱い一年草です。開花時期が長いため、初心者の方にも育てやすい花です。マリーゴールドは医療用と観賞用の二つの種類があります。花が一ヶ月もつことから月経のサイクルに例えられたとも言われています。
フレンチマリーゴールド
開花期が5月〜7月、9月〜11月で八重咲きのものと一重咲きのものがあります。色は、赤、オレンジ、黄があり、草丈は20~30センチ程です。猛暑にはあまり強くありません。
アフリカンマリーゴールド
開花期が5月〜11月でボール咲き・大輪のものが多いです。色は、白、オレンジ、黄があり、草丈は30〜100センチ程です。フレンチ系に比べ暑さに強いです。
スイートアリッサム
【草花】アブラナ科/一年草
●開花期間:9月下旬〜12月上旬、2月下旬〜6月上旬
●苗植え:2月下旬〜3月、9月下旬〜11月上旬
●花色:赤、白、ピンク赤、白、ピンク、オレンジ、紫etc…
小さい花が集まって咲き、ほんのりと甘い香りがあります。枝が横へ広がり、カーペット状になるので、花壇の前列に他の花と寄せ植えにすると魅力的な花壇になるでしょう。花束のカスミソウ的な存在です。
ガーデンシクラメン
【球根】サクラソウ科/多年草
●開花期間:10月〜3月
●苗植え:9月〜12月
●花色:赤、白、ピンク
冬の鉢植えの女王と呼ばれるほど鉢花の代表格です。室内で育てられているシクラメンの中でも耐寒性のあるものを品種改良して作られた品種です。一般的なシクラメンより小さく、冬の屋外でも楽しむことができます。霜に当たっても枯れることはありませんが、−5度を下回わると枯れる恐れがあるので注意が必要です。他の植物より水をよく求めるので他の植物との寄せ植えはあまりオススメできません。
ポーチュラカ
【草花】スベリヒユ科/一、二年草・多年草
●開花期間:5月〜10月
●種まき:4月〜6月
●苗植え:5月〜8月
●花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫etc…
春らしい明るい色の花を咲かせ、一つ一つの花の寿命は短いですが、次々と新しい花を咲かせ、春から秋までの長い期間楽しむことができます。また葉が多肉質で水や栄養をためこむことから、暑さや乾燥にも強いこともガーデニングがしやすい要素でもあります。
地面を這うように茎を伸ばすことから、広い場所に植え付けてグランドカバーにするのがオススメです。また浅い鉢に植え付けて、目線の位置にハンギングで鉢を置いたりするとおしゃれに飾れます。