9月から10月にかけて畑や田んぼのあぜに咲く赤いヒガンバナを見たことがあると思います。お彼岸の頃にお墓の近くに咲いていたり、そのイメージでなんとなく陰気な印象を持つ人もいるでしょう。赤い彼岸花はリコリス ラジアータ(Lycoris radiata)と呼ばれます。ただリコリスは赤い花だけではありません。そんなリコリスを今回は紹介します。
目次
リコリス アルビフローラ(Lycoris albiflora)
別名、白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)とも言います。ほんのり桃色が入る白花です。
リコリス エルジアエ(Lycoris elsiae)
淡い黄色と優美な花姿が特徴です。
リコリスは花茎が長いので咲いた後に切り花にして飾ってもいいかもしれませんね。
リコリス サンギニア(サンギネア)(Lycoris sanguinea)
葉が細長くカミソリ上に、花色が狐色をイメージさせることから、別名「キツネのカミソリ」とも呼ばれます。
リコリス スクアミゲラ(Lycoris squamigera)
春にスイセンに似た葉を出し、夏に花が咲くことから「ナツズイセン」と呼ばれます。開花すると、大きめでラッパ状のピンクの花が横向きに咲きます。
リコリス オーレア(Lycoris aurea)
くっきりした黄花色です。オーレアは金色の意味です。
リコリス スプレンゲリー(Lycoris sprengeri)
咲き進むとピンク色の花びらの先がわずかに青みを帯びます。
リコリス ラジアータ(Lycoris radiata)
赤花は野山や田畑、道端でよく見かける彼岸花でラジアータと呼ばれる品種です。白いエルジアエと紅白で開花を楽しむのも良いですね。
<リコリスって食べられるの?>
ネットでリコリスを検索すると「リコリス菓子」というお菓子が出てきます。こちらのリコリスは彼岸花のリコリスでなく、マメ科のスペインカンゾウ(甘草)を指します。彼岸花のリコリスは毒を含んでいて食品に加工するには適さないリコリス違いなので注意しましょう。