アスプレニウムの基本情報
学名:Asplenium
科名:チャセンシダ科
属名:チャセンシダ属
園芸分類:観葉植物、シダ
形態:多年草
原産地:アジア、太平洋諸島
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
草丈/樹高:5㎝〜1.5m
アスプレニウムの特徴
アスプレニウムはアスプレニウム属に分類されるシダ植物の総称で、品種名ではありません。アスプレニウム属は、約700種あり主に熱帯に分布しております。日本では、約30種あるとされています。代表種として有名なのが「シマオオタニワタリ」、「アスプレニウム・エメラルドウェーブ」などがあります。「シマオオタニワタリ」の園芸品種は『アビス』で、葉は短く葉幅が広いのが特徴です。シダ植物なので耐陰性が強く室内で育てることができます。しかし、強い日光が苦手なので日陰に置くようにしましょう。「オオタニワタリ」などは新葉を食用として天ぷらなどにして食べられることもあるようです。
アスプレニウムの栽培環境
年間を通して明るい日陰に置きましょう。できるだけ直射日光は避けます。耐陰性が強いですが、長期間光が入らないところに置くと葉が弱く育ってしまうので注意が必要です。
屋外
春から秋にかけては外で管理することもできますが、直射日光が当たらないように気をつけましょう。品種によって日光の当て方が変わってくるので調整が必要です。
屋内
耐寒性が強いので、室内でも育てられます。しかし、日光が当たった方が健康的に育つのでレースカーテン越しなどの明るい日陰に置くようにしましょう。直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こすので注意が必要です。また、エアコンの風が直接当たる場所には置かないようにしましょう。日光が入るのであれば浴室にも置くことができますが、熱いシャワーやカビには注意が必要です。
水やり
寒さに弱い植物なので、季節や気温または室温によって水やりのタイミングを変える必要があります。気温が10℃を切ると生長が緩慢になるので、あまり水を必要としなくなります。水やりを土の表面が乾燥してから2日くらい経ってから与えるようにします。また、小さいアスプレニウムは乾燥に弱いので冬場は葉水を多めに与えます。春から秋は乾いてきたら水を与え、冬は乾燥気味にしましょう。葉水は年間を通してこまめに与えてください。
肥料
基本的に肥料はなくても育ちますが、与えた方が生長が早くなります。春から秋に3ヶ月に1度、緩効性化成肥料を置き肥します。冬は、生長が緩慢になるので肥料を与えてしまうと肥料焼けを起こしてしまう可能性があるので与えないようにしましょう。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエなどの害虫を予防することができます。
病害虫
病気
炭そ病、軟腐病
害虫
カイガラムシ、ハダニ、ナメクジ
用土
腐植質で水はけの良い用土(赤玉土小粒7:腐葉土3の配合土など)で植え付けましょう。屋外でも室内でも用土にカビが発生しないように注意しましょう。
植え付け、植え替え
植え付け
素焼き鉢に水苔やバークチップなどを使って植え付けてください。梅雨時期に行うのがオススメです。
植え替え
根詰まりを起こしている場合、植え替えをしますがあえて、小さい鉢で育てることによって引き締まった株を作ることもできます。
作業
下葉取り
下葉が枯れてきたら早めに取ってください。
切り戻し
古くなってきた葉は切り取って風通しを良くしてあげましょう。カビの発生などの予防になります。