『ダイアンサス(ナデシコ)の育て方』

★目次★

1.ダイアンサス(ナデシコ)の基本情報
2.ダイアンサス(ナデシコ)の特徴
3.ダイアンサス(ナデシコ)の栽培環境
4.水やり
5.肥料
6.病害虫
7.用土
8.植え付け、植え替え
9.作業

1.ダイアンサス(ナデシコ)の基本情報


学名:Dianathus
科名:ナデシコ科
属名:ナデシコ属(ダイアンサス属)
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地:ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、南アフリカ
耐寒性:強い
耐暑性:品種によりまます

2.ダイアンサス(ナデシコ)の特徴

ナデシコの仲間のダイアンサスは世界に約300種類もあるとされています。可憐な花を咲かせ香りも良く、母の日の定番のカーネーションもダイアンサス属に含まれます。しかし、通常はカーネーションを除いたものを総称で「ダイアンサス」と呼んでいます。秋の七草の一つでもある「カワラナデシコ」を始め古くから観賞用に栽培されており、品種が豊富で、咲き方や色もたくさんあります。園芸品種には、四季咲きのものが多く、常緑性で耐寒性にも強いので育てやすいです。

3.ダイアンサス(ナデシコ)の栽培環境


水はけがよく、日当たりを好むナデシコは明るい場所で育てることで強く育ってくれます。日光がよく当たるところで蒸れないように風通しを良くしておきましょう。しかし、真夏の直射日光は強いので枯れてしまうことがあるので気をつける必要があります。品種によっては一年草扱いのものもあり、背丈や株の広がり方などに違いがあるので場所や用途で選ぶようにしましょう。

4.水やり

乾燥気味の環境を好む植物なので、土の表面が乾いてから水を与えるようにしましょう。水を与えすぎると、根腐れを起こして枯れてしまうので蒸れを防ぐために葉には水をかけず株元に与えるようにしましょう。葉幅が広く、質が薄くて柔らかいものは乾燥させると下葉が枯れ上がりやすいので注意が必要です。

夏の水やり

乾燥気味の環境を好むので、水やりは土の表面が乾いてから与えましょう。タイミングは、土の表面が白っぽくなってから1、2日ほど間を開けて水を与えましょう。気温が高く、日差しの強い昼間は根を痛めやすいので、朝か夕方に行うようにしましょう。夏の時期は高温多湿になりやすいので注意が必要です。

冬の水やり

冬も夏と同じように、土が乾いてから水やりをします。冬は水の蒸発量が減るので、夏より水を控えめに与えましょう。

5.肥料


真夏と真冬を除いた生長期に月1回置き肥をするか月3回程の液体肥料を施します。肥料が切れると四季咲きのものは、花つきが悪くなるので注意が必要です。緩効性の肥料を元肥として土に混ぜ込んだ後、リン酸とカリウム分の多い液体肥料を週に1回程施しましょう。

6.病害虫

病気:灰色かび病、さび病

風通しが悪く、灰色カビ病やさび病などが出やすいので、花がら摘みや切り戻しをし株が蒸れないようにしましょう。

害虫

アブラムシ

7.用土

有機質が豊富で、水はけの良いものを使いましょう。市販の草花用の培養土で大丈夫です。鉢植えでは、(赤玉土7:腐葉土3の配合土)に山砂などを3割ほど加えた用土がいいでしょう。鉢植えも庭植えも少量の石灰を入れるといいでしょう。

8.植え付け、植え替え


鉢では根詰まりしやすいので、毎年春か秋に根をほぐして新しい用土で植え直します。

9.作業

切り戻し

梅雨時期の蒸れや、夏越しに備え切り戻しを行います。四季咲きのものは、梅雨前に切り込んで地際近くから新芽を吹かせると、秋の花つきや見栄えも良くなります。背丈の低いものは、開花が一段落したら半分くらいの高さで切り込みます。背丈の高いものは、花が咲き終わったら茎を順次株元近くで切り取ります。しかし、マット状のこんもりと茂る品種は切り戻しを行う必要はありません。

ピンチ、花がら摘み

ピンチをすることでわき芽を増やすことができるので、新芽が少なくなってきたと感じたら、園芸用ハサミで2節ほど切り取ります。
花がついた後にタネが出ると株に栄養が行かなくなるので、枯れてしまった花はこまめに摘み取りましょう。

ダイアンサス(なでしこ) ピンクキッス 苗3株

¥ 2,484税込

小さく可愛らしい花が密に咲き、花がらが目立ちにくいです