夏に花が咲く『夏菊の育て方』

菊にはたくさんの種類があり、いくつかに分類分けできます。開花期から夏菊、晩秋菊、冬菊があります。花の大きさで分けると、大輪菊、中輪菊、小菊があります。大菊、古典菊、小菊などに分ける場合もあります。小菊やスプレー菊は明るい花色のものやシックな花色のものが多く、切り花や和風のアレンジでも洋風のアレンジでも使えます。
今回は、夏に咲く夏菊の育て方を紹介します。

夏菊の基本情報


科名:キク科
属名:キク属
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地:中国
耐寒性:普通
耐暑性:普通
草丈/樹高:10㎝〜50㎝

夏菊の特徴

菊には、たくさんの種類があります。夏菊は、夏に花が咲く早咲きの菊の品種の総称になります。夏菊の最大の特徴は、日長に関係なく温度によって開花する性質です。5月〜6月咲きは最低気温10℃以上、7月〜8月咲気は15℃以上の気温で花芽をつくり始めます。

夏菊の栽培環境


菊は日光が好きな植物で、日が短くなると花が咲く性質を持っています。苗を購入したら、日当たりの良い場所に植えましょう。雨に当たると花が傷むので、雨を避けられる場所で育てるようにしましょう。真夏は、半日陰に移動させるなど対策を取る必要があります。

三度咲き夏小菊 苗3種3株

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初夏・晩夏・初秋に咲く品種を集めました

水やり

夏菊の水やりは、土の表面が乾いてから水を与えるようにしましょう。土が湿った状態が続くと根を腐らせてしまいます。1回の水やりは鉢の底から水が出るまでたっぷりと与えます。夏場の水やりは、朝など涼しい時に与えましょう。蕾がつき始めたり開花している時期は水切れを起こさないように気をつけましょう。開花中に水切れを起こすと、花つきが悪くなってしまいます。

肥料


菊はバラと並ぶ肥料食いの植物として知られているほど、花つきをよくするために多くの肥料を消費します。肥料切れを起こさないことは大切ですが、過剰に与えると肥料障害を起こしてしまうので、時期によって量を調整する必要があります。市販の菊用の肥料を使うことをオススメします。

病害虫

病気:カビによる伝染病

灰色かび病、さび病、うどんこ病などカビによる病気は、風通しが悪いと発生します。地植えは水はけが悪くなりがちなので排水性を高める工夫が必要です。病気になったら、葉っぱや枯れた枝をすぐに取り除きましょう。定期的に殺菌剤を配布すると、病気の予防になります。

害虫

アブラムシ、ハダニ

用土


水はけの良い土を使いましょう。鉢植えの場合は、(赤玉土、3:腐葉土、4:パーライト、2:くん炭、1の配合土)か(黒土に腐葉土を3割ほど混ぜたもの)がオススメです。地植えは、植え付ける場所の土を耕し腐葉土を2割〜3割混ぜて水はけを良くしましょう。

植え付け、植え替え

植え替え

菊は多年草ですが、同じ場所で何度も育てると病害虫の被害を受けやすくなります。できれば一年ごとに増やしながら別の場所に植え替えをしましょう。鉢植えの場合は、同じ大きさかひとまわり大きな鉢に新しい土を用意して植え替えをします。

作業

摘芯

木葉が6枚〜8枚になったら行います。枝に葉っぱが5枚〜6枚ついたら、芽先を摘み取る作業を繰り返します。お盆に咲く夏菊は、5月〜6月の上旬頃までに行いましょう。

フリンジ咲き夏小菊 苗3種3株

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