独特な樹形が可愛らしい『ガジュマルの育て方』

★目次★

1.ガジュマルの基本情報
2.ガジュマルの特徴
3.ガジュマルの栽培環境
4.水やり
5.肥料
6.病害虫
7.用土
8.植え替え
9.作業

1.ガジュマルの基本情報

学名:Ficus microcarpa
科名:クワ科
属名:イチジク属
園芸分類:観葉植物
形態:高木
原産地:沖縄、東南アジア、ミクロネシア、台湾、オーストラリア
英名:Chinese Banyan,Malayan Banyan
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
草丈/樹高:〜2m程(鉢植えの場合)

2.ガジュマルの特徴


ガジュマルは日光が好きで育てやすい観葉植物です。沖縄から屋久島に自然に育っている樹木で、沖縄の方には「キジムナー」という精霊が宿っているとされています。観葉植物として流通しているものは人みたいな独特な形をしており、水やりは気をつける必要がありますが、手入れが簡単で育てやすいことから初心者の方でも楽しめます。

3.ガジュマルの栽培環境


ガジュマルは、温かい地域の植物なので日光が大好きです。春から秋にかけては屋外でも育てることができますが、真夏に直射日光を当ててしまうと刺激が強すぎては焼けを起こしてしまうので注意しましょう。耐陰性があるので、室内で育てることができます。しかし、日光が大好きな植物なので日が当たる場所になるべく置きましょう。室内だからと直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうのでレース越し程度の日光を当ててください。基本的には寒さに弱いので冬場は室内管理するようにしましょう。室内に置くときは、エアコンなどの風が直接当たらない場所に置きましょう。

ミニ観葉ガジュマル シーサー 1鉢

¥ 1,868税込

ガジュマルとシーサーのセットの室内観葉です。

4.水やり

ガジュマルは寒さに強くないので季節や気温、室温によって水やりのタイミングを変える必要があります。用土が乾いていたら水をたっぷりと与えます。もしも土が湿っていたら水やりは不要です。ガジュマルは水分が多く湿っている空間を好む植物ですが、ずっと湿った状態だと根腐れを起こしてしまいます。

気温が高い時

春から秋にかけて生長期を迎えるので土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。夏でも土に水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうので葉水で水分を補給しましょう。土の状態を確認しながら朝夕に水やりをします。昼間の水やりは、根腐れの原因になります。

気温が低い時

気温が低くなると成長が緩慢になってくるので、水をあまり必要としなくなります。なので、土の表面が乾いてから2、3日経ってから水やりをしましょう。
ガジュマルを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。もし、葉が萎れるようでしたら水やりの回数を増やすなどして調整しましょう。

葉水

葉水とは葉に対して水をかける水やりの一種でこれによって植物湿度を保つ事が出来ます。乾燥を防ぐだけでなく、害虫を予防する意味もあるので1日1回は霧吹きで与えましょう。

5.肥料

基本的に肥料はなくてもいいですが、与えた方が生長が早くなります。冬場の生長が緩慢になる時期に肥料を与えてしまうと肥料焼けを起こしてしまうので春から秋の生長期に与えましょう。肥料の種類は、緩効性の置き肥を与えてください。有機肥料ではなく、化成肥料を使うようにする事でコバエの発生を予防できます。

6.病害虫

害虫

ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシ、バッタ

7.用土

高温多湿を好むので水はけの良い土を使いましょう。市販の観葉植物の土でも十分育ちますが、自分で作る場合は観葉植物の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドします。水はけ重視した土を作ってください。また、表面の土を赤玉土や化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
インテリアとしても人気のあるガジュマルですから、ハイドロカルチャーを活用して育てることもできますが、その場合は液肥が必要なのでハイドロカルチャー容器と一緒に用意して置くといいでしょう。

8.植え替え

ガジュマルはタネではなく、株で購入する事が多い観葉植物だと思います。そのため時期を見て植え替えをする必要があります。植え替えをしないと鉢が根でいっぱいになってしまい根詰まりを起こしてしまう恐れがあるので、環境にもよりますが1〜3年に1度大きい鉢に植え替える必要があります。夏場に生長期を迎え水切れを起こしてしまう前に大きめの鉢に移すのが理想的です。
水はけの良い土を用意し底鉢にはしっかりと鉢底石を入れましょう。ガジュマルの植え替え時期は5月〜7月が良いです。

9.作業

剪定・切り戻し

ガジュマルの剪定時期としては植え替え時期と同じ5月〜7月がもっとも良いです。植え替え時期ではなくても、夏の生長期に合わせて剪定しましょう。葉に日光が行かなくなったり、水や栄養が樹に届かなくなったりするので、5月頃に切り戻しをする事でバランスの良いガジュマルになります。
勢いよく伸びる枝は、バランスが崩れてしまうので根元から切ってあげましょう。ガジュマルは生命力がとても強い植物なので1週間ほどで新芽が出ます。
※剪定の際に切り口から白い液が出るので、もし衣類や皮膚についてしまったら水で洗い流しましょう。

夏越し

屋外で育てる場合、猛暑日は日陰に移動させ、直射日光を避けましょう。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。午前中に行うと暑くなり煮えてしまうので活力剤を1000倍に希釈して水やりの2〜3回に1度のペースで行うと夏バテ防止になります。

冬越し

気温が低くなるとガジュマルの成長は緩慢になるので、水やりの回数を減らしましょう。寒さに当たって枯れてきてしまう前に、室内に入れるか温室内でファンヒーターなどを使って保温しましょう。
※ファンヒーターなど暖房器具を使う際は、火傷や火事に気をつけてください。

ガジュマル 白鉢入り 1鉢

¥ 1,456税込

コンパクトなサイズで室内で楽しめる観葉植物です