★目次★
1.シダの基本情報
2.シダ植物の主な特徴
3.種類別の特徴
4.栽培環境
5.水やり
6.肥料
7.病害虫
8.用土
9.植え替え
10.まとめ
1.シダの基本情報
学名:Pteridopsida
園芸分類:花草
形態:多年草
原産地:日本、中国
和名:羊歯(シダ)
耐寒性:普通
耐暑性:普通
耐陰性:強い
2.シダ植物の主な特徴
シダ植物は様々な種類があり、科名で分類すると「ワラビ科」・「シノブ科」・「オシダ科」・「ヘゴ科」・「アオイ科」・「ヤナギ科」・「チャセンシダ科」などがり、属名で分類すると「シダ属」・「シノブ属」・「アジアンタム属」・「アスピレニウム属」・「ヤブソテツ属」・「ビカクシダ属」などがあり、世界的に見ると30種類ほど自生しています。日本にも、タマシダなど3種類が自生しています。種類によって育て方や管理方法が変わるものもありますが、ほとんど同じように育てられるのがシダ系植物の特徴でもあります。
3.種類別の特徴
アジアンタム
観葉植物として人気の高い「アジアンタム」も実はシダ植物で、熱帯から亜熱帯地域に自生しています。小さな葉が重なり合った姿が特徴的で、風水では陰の気を吸い取る効果があるとされていて、トイレに置くのがオススメです。
アスプレニウム
熱帯から寒帯まで幅広く分布しています。世界には約700種もあるとされており、日本では「オオタワニワタリ」などが自生しています。天井から吊るしたりして飾るのがオススメです。
トキワシノブ
盆栽などでよく使用されている種類です。丈夫で多少の乾燥なら枯れないため盆栽初心者の方にオススメです。夏に葉が生え変わりますが、冬でも葉が残ります。観葉植物としては、和室の雰囲気にぴったりなので和室など和のテイストのお部屋などにオススメです。
ビカクシダ
一般的には、「コウモリラン」という名前で出回っています。独特な形と濃い緑が存在感がありインテリアとして人気を高めています。壁掛けや天井から吊るす飾り方が人気です。ちょっと変わった観葉植物を探している方にはオススメかもしれません。
ホラシノブ
ホングウシダ科ホラシノブ属(スフェノメリス属)の常緑性多年草の植物で、ふわふわしていて細かく分かれた枝に丸っこい葉が涼しげで、夏に向けてぴったりな植物です。
4.栽培環境
鉢植えのシダ
鉢植えの場合は、室内での置き場は直射日光が当たらなければどこでも大丈夫です。少し陽の当たるところに置くことで丈夫な株に育ちます。シダは高温多湿な環境を好むので、お湯や熱い湯気がかからなければお風呂場でも育てることができます。乾燥している室内で育てる場合は、時々霧吹きで葉に水を与えてください。
地植えのシダ
地植えする場合は、日中ずっと日が当たる場所を避け半日陰の場所で育てましょう。土は湿り気がある方が育ちやすいです。しかし、寒すぎると冬越しができない場合があるので注意が必要です。葉が枯れていても根が生きているので春になれば芽が出てきますが、枯らしたくなければ鉢に植え替え室内に移動させましょう。
5.水やり
シダ系の植物は基本高温多湿な環境を好むので、霧吹きで葉水を与えると良いです。水やりの際葉水を与えすぎると根腐れを起こすので、土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにしましょう。丈夫な観葉植物のため水やりをもし忘れてしまっても枯れはしませんが、乾燥しすぎると葉が枯れ落ちるので注意が必要です。
6.肥料
シダは肥料をそれほど必要としない植物です。梅雨yが真夏を除いた4月〜8月の生長期に1ヶ月に1回の頻度で薄めた液体肥料を与えるので十分です。与えすぎると肥料焼けを起こすので注意してください。
7.病害虫
病気:すす病
カイガラムシの排泄物が原因で起こる病気なので、カイガラムシが発生したら薬剤で排除してください。
害虫
カイガラムシ、ナメクジ、ハダニ、アブラムシ
8.用土
シダを植えるための用土は市販のもので十分です。鉢植えする場合は、鉢底ネットや鉢底石を敷いてから観葉植物用の培養土を入れます。地植えする場合は、土壌は日当たりが良すぎるところを避けて植えればあまり気にしなくて大丈夫です。
9.植え替え
根が回りすぎると根詰まりを起こすので、2〜3年に1度は植え替えが必要です。シダを鉢から取り出したら根についた土を少し落とし、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。用土は市販の培養土を入れ株が安定するよう棒で突きましょう。植え替え後はたっぷりと水をあげてください。
まとめ
シダ系の植物は種類がたくさんあるため、飾り方も種類によって合うものが違います。しかし、育て方はほとんどが同じなのでお部屋の雰囲気に合うシダ系植物を探してみてください。