乾燥に強い観葉植物『サンスベリアの育て方』

★目次★

1.サンスベリアの基本情報
2.サンスベリアの特徴
3.サンスベリアの栽培環境
4.水やり
5.肥料
6.病害虫
7.用土
8.植え付け
9.増やし方
10.作業

1.サンスベリアの基本情報


学名:Sansevieria
科名:キジカクシ科(APGIII)、リュウゼツラン科(新エングラー)
属名:チトセラン属(サンセベリア属)
園芸分類:観葉植物
形態:多年草
原産地:熱帯アフリカ、南アフリカ、マダガスカル、南アジア、アラビアの乾燥地
和名:チトセラン
英名:Sansevieria
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
草丈/樹高:100㎝程

2.サンスベリアの特徴

サンスベリアの主な原産地はアフリカで、乾燥に強い多肉質な植物です。サンセベリアとも呼ばれます。外国語の綴りをカタカナでどう表記するかでどちらでも呼ばれるのでそれほど気にしなくても大丈夫です。葉色は、緑単色のものや模様があるものがあり、ロゼット状のものが多いです。マイナスイオンの発生や空気清浄力が高いと言われ、風水からみても良いとされていて人気が高い観葉植物です。

3.サンスベリアの栽培環境

日当たり置き場

できるだけ明るい場所に置くようにし、乾燥気味で育てます。春から秋にかけて屋外で管理できますが、夏の強い直射日光は避けてください。耐陰性があるので屋内でも育てられますが、日光が好きなのでレースカーテン越し程度の光を当ててください。
置き場は、屋外・屋内関係なく日当たりがよく風通しの良い場所に置くようにしましょう。風通しが悪いと蒸れやすくなります。また、エアコンの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に置きましょう。

4.水やり

元々乾燥地の植物なので、過湿にならないようにします。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。気温が10℃以下になると生長が止まるのでトリファスキアタの園芸品種は乾燥させて休眠状態にしますが、その他の品種は、土が乾いたら与えます。

5.肥料

与えなくても育ちますが、施肥をした方が生長が早くなります。緩効性化成肥料を2ヶ月に1回施します。

6.病害虫

病気:立枯病
冬に葉が倒れるように枯れてしまうことを言います。寒さが原因で春と秋に葉の上から水を与えると発生します。風通しの良い場所に置くようにし、葉に直接水をかけないように注意しましょう。
害虫
カイガラムシ、アブラムシ、ハダニ、ナメクジ、バッタ

7.用土

サンスベリアの管理には水はけの良い土を使います。(例:赤玉土小粒7、軽石小粒3の配合土など)また、土の表面を化粧砂などの無機質の土で覆うことでコバエなどの発生を防ぐことができます。

8.植え付け

植え付けは5月から8月の暖かい時期にします。鉢土を4分の1程度落とし、二回りほど大きな鉢に植え替えます。根が出ていない場合は、根が出るまで土を湿らせておきましょう。

9.増やし方

鉢分け:5月中旬から8月下旬に鉢土を2分の1程落とし、株を剪定バサミで2〜3株に分けます。
葉挿し:5月中旬から8月下旬に、葉を10cm程に切り水はけの良い用土に切り口を下に2分の1程の深さにさします。約1ヶ月で発根しますが新芽が伸びるのには4〜6カ月程かかります。

10.作業


鉢増し:子株がたくさん出る種類は、少し大きめの鉢に植え替えます。寒い時期には行わないようにしてください。
夏越し:半日陰~室内で管理します。午前中に水やりをすると熱く煮えてしまうので、夕方から夜にかけて土が乾いたら与えます。
冬越し:気温が10℃以下になると生長が止まるので、水やりの頻度を減らします。水やりを減らすことで耐寒性が増します。10℃以下になる場合は、室内で管理し暖房を使うなどして保温してください。

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