観葉植物として人気の高いモンステラの育て方について紹介します。
★目次★
1.モンステラの基本情報
2.モンステラの特徴
3.モンステラの栽培環境
4.水やり
5.肥料
6.病害虫
7.用土
8.植え付け
9.増やし方
10.作業
1.モンステラの基本情報
学名:Monstera
科名:サトイモ科
属名:モンステラ属
園芸分類:観葉植物
形態:多年草
原産地:熱帯アメリカ
和名:モンステラ
英名:Monstera
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
草丈/樹高:10㎝〜200㎝
2.モンステラの特徴
モンステラは、観葉植物として人気のあるつる性の植物です。生長するにつれ深い切れ込みや穴がある葉形になり独特な植物で、20〜40種類あると言われています。比較的大株になれば、乾燥にも強くなります。葉の緑に水孔(すいこう)と呼ばれる排水管があり、朝方モンステラを見てみると葉の緑に水滴がついている場合があると思います。植物全てに水孔がついている訳ではないので、何か良くないのかなと思うかもしれませんが、悪い訳ではなく、むしろ健康な証拠なので気にしなくて大丈夫です。一般に鉢物にしているものの多くは、「ヒメモンステラ」です。葉がやや小型で、白や黄の斑入りの品種があります。
3.モンステラの栽培環境
日当たり、置き場
春から秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、葉焼けを起こしやすいので、レースカーテン越しに当てるようにしてください。また、耐陰性が強い植物なので日当たりの悪い場所にも置けますが、日陰に長時間置くと節間が広くなり、株が貧弱になるので注意が必要です。できるだけレース越しに日光を当てることでしっかりした株に育ちます。春から秋に屋外やベランダなどに置いた株は、冬は室内に取り込みます。また、エアコンの風が直接当たらない場所に置くようにしましょう。
4.水やり
モンステラは寒さに弱いので季節や室温によって水やりのタイミングを変えます。時々乾燥や害虫を予防するために与えてください。
『気温が高いとき』
主に春から秋の生長期で土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。
『気温が低いとき』
生長が止まるので水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。具体的には、表面の土が乾燥してから2〜3日経ってから水やりをするようにしてください。乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げることができます。
5.肥料
無くてもいいのですが、与えた方が生長が早くなります。冬場の生長がゆったりになってきた期間に肥料を与えると肥料焼けをする可能性があるので、春から秋の生長期に、緩効性化成肥料を2ヶ月に1回与えます。有機肥料では無く、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
6.病害虫
病気:立枯病(たちがれびょう)
置き場を急に移動してしまうと栽培環境が急変したことで、葉を痛めることがあるので注意が必要です。日光に当てるときは、徐々に光が強い場所へ移動させて日光に慣れさせるようにしましょう。春と秋に多湿にすると病気が発生し、葉の一部を傷めてしまいます。風通しの良い場所に置き、鉢を地面の土に直接置かないようにします。
害虫
カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ、ナメクジ、ダンゴムシ、バッタ
7.用土
高温多湿を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能瀬があります。そのため、できるだけ水はけの良い土を使うことをオススメします。土の上面を赤玉土やし鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生をある程度防ぐことができます。(例:赤玉土小粒7、腐葉土2、堆肥1の配合土など)
8.植え付け
植え付けは、5月から7月の暖かい時期に行います。小株は生長に応じてねん1回行い、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。大鉢仕立ての株は2年に1回位植え替えます。挿し木(茎伏せ)は湿度の高い6月にするのがオススメです。根が出ない場合は、根が出るまで常に土が湿っている状態にしてください。
9.増やし方
種まき:4月〜6月。常に土の表面が湿っている状態にして、半日陰の風通しの良い場所に置くようにしてください。
さし芽:5月〜9月
①葉を2〜4枚つけて茎の先端を切り、下葉を落とします。
②赤玉土単用などを用いて、さし穂の二分の一程度までさします。
③約1ヶ月程度で発根、発芽します。
④2ヶ月程度で根が出たら、株の大きさに合ったサイズの鉢に、植え付けます。
10.作業
気根切り:茎から根が出てきて、鉢の外に伸びてくることがあるので、邪魔になる場合は切り落としてしまいましょう。
夏越し:屋外で育てる場合、猛暑日は日陰に移動させてください。30%〜50%程度の遮光をするとは焼け防止することができます。水やりは土の表面が乾いたら夕方から夜にたっぷりと与えてください。午前中に水やりをすると暑く蒸れてしまいます。活力剤と水やりの3回に1度のペースで与えることで夏バテを防止できます。
冬越し:気温が低くなると生長が止まるので、水やりを2週間に1度に減らしましょう。霜に当たってしまうと枯れてしまうので、室内に入れるか温室内でファンヒーターなどを使ってください。ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は家事など十分に注意してください。