ガーデニングの定番の花ペチュニアの育て方を今回紹介します。
★目次★
1.ペチュニアの基本情報
2.ペチュニアの特徴
3.ペチュニアの栽培環境
4.水やり
5.肥料
6.病害虫
7.用土
8.植え付け
9.増やし方
10.作業
1.ペチュニアの基本情報
学名:Petunia
科名:ナス科
属名:ツクバネアサガオ属(ペチュニア属)
園芸分類:草花
形態:一年草、多年草
原産地:南アメリカ中東部亜熱帯〜温帯
和名:ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)
英名:Petunia Common garden petunia
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
草丈/樹高:10㎝〜30㎝
開花期:3月〜11月
出回り時期:3月〜5月
花色:赤、ピンク、青、黄、紫、黒、白、複色など
2.ペチュニアの特徴
ペチュニアは、コンテナ栽培、花壇など夏の寄せ植えの素材として人気が高い草花です。大輪から小輪、咲き方も一重咲きや八重咲きなど、数百もの園芸品種があります。毎年新品種が販売されており、どの品種も比較的開花時期が長く、成長が早く丈夫なので、初心者の方にもオススメです。
ペチュニアは原産地では多年草ですが、寒さの弱い日本では、一年草扱いされます。葉に細かい毛があり、多少べたつきますが、このべたつきは病害虫から身を守るために役立っています。ペチュニアの語源はブラジル先住民のpetun(タバコ)が語源になっています。
3.ペチュニアの栽培環境
日当たり、置き場
鉢植えは、通年日当たりと風通しの良い場所で育て管理しましょう。病気の原因となる泥はねを防ぐために、鉢を土の上に直接置くのは避け、少し高い場所に置くとより良いでしょう。
庭植えは、日当たりの良い場所を選びます。マルチングをしたり、レズドベッドのような一段高くなった花壇に植え付けることで泥はねを防ぐことができます。
梅雨時期など雨が続く時期には株が蒸れてカビが発生したり、腐って枯れてしまうことがあるので、なるべく風通しを良くするために枝をすいたり短くカットするようにします。また、枯れた花や下葉もこまめに取ることでカビの発生を抑えることができ、カットしたところから枝数が増えるのでそのぶん花もたくさん咲かせることがでます。
4.水やり
表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。
常には濡れていると病気の原因になるのでできるだけ花に水がかからないように水をあげます。ペチュニアは真夏の花なので、水を切らさないよう注意が必要です。
5.肥料
ペチュニアは半年以上咲き続けるので、肥料の追肥が必要になります。多肥を好むので、3月から11月の生育期は暖効性肥料を定期的に追肥し、液体肥料も1週間から2週間に1回程度実施してください。あくまで目安なので、使用している肥料の説明書に書いてある頻度や量で追肥してください。
6.病害虫
病気:灰色かび病
ボトリチス病とも呼ばれ、梅雨時期に特に発生しやすいです。花弁に小さなシミ状の斑店ができたり、茎や葉に灰色のカビが生えます。花柄や枯葉をこまめに取り除いて予防します。
病気:うどんこ病
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのが「うどんこ病」です。5月〜6月、9月〜10月に発生しやすいです。はじめはポツポツと白く粉をふいている様に見えますが、悪化してくると葉の表面が真っ白になっていき、植物全体に発生していきますのでかなり厄介になるので早めに対策しましょう。
害虫
アブラムシ、オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ナメクジ
7.用土
ペチュニアは花用の培養土で問題なく育ちます。弱酸性の土を好むので、石灰などは施しません。もしハンギングバスケットに植える際は、ハンギングバスケット用の軽い土などもあります。
8.植え付け
黄ばんだ花がらや葉を取り除いてから植え付けます。どの植物でも根付くのに数週間かかります。梅雨に入る1ヶ月前までに植え付けると夏頃にたくさん花を楽しむことができます。もしくは、梅雨明けから9月にかけて植え付けると、秋に立派な花が咲きます。
9.ふやし方
種まき:3月〜5月、9月。9月にまく場合は、室内や温室などで冬越しさせ、春に植え付けます。
さし芽:3月〜7月、9月〜10月。冬越し用の小苗をつくる場合は、9月〜10月にさします。
10.作業
切り戻し:適期は梅雨前で茎の長さ二分の一を目安に切ります。
摘心:植え付け2週間後に行います。10㎝残して思い切って摘心します。
夏越し:高温多湿が苦手なので梅雨時期は開花を休ませることと風通しを良くする目的で切り戻しを行います。枯葉や枯れ枝をこまめに取り除きます。
冬越し:生育適温の環境で育てれば冬越しすることもできますが、日本の冬の気温では、室外で冬越しすることは難しいです。