リラックス効果のある夏の代表花のラベンダーは「ハーブの女王」と呼ばれ、特有の香りにはストレス軽減の効果が認められ、精油やポプリは、安眠がとれるとされていて知られています。今回は、様々な効果があるとされているラベンダーの花言葉や開花時期についてご紹介します。
★目次★
1.ラベンダーの基本データ
2.ラベンダーの花言葉、由来
3.ラベンダーの開花時期や見頃の季節は?
4.ラベンダーの効果、効能
1.ラベンダーの基本データ
学名:Lavandula
科名:シソ科
属名:ラヴァンドゥラ属
原産地:カナリア諸島、インドなど
和名:ー
英名:Lavende
開花期:5~10月
出回り時期:5~6月
花色:紫、白、緑、ピンク
花もち:4~5日
今では世界各地で栽培されるラベンダーですがアフリカ・カナリア諸島からインドまでと原産地は幅広いです。花色は紫色のほかにも、白色やピンク色の種類もあります。
英名で「lavender」と表記される名前は、もとはフランス語の「lavandre」に由来するそうです。その名前の由来には様々な諸説があります。
ひとつ目は、「洗う」という意味のラテン語「lavo」や「lavare」から生まれたというものです。
虫よけや緊張を緩和する効果もあり、ラベンダーを入れた水で衣類を洗ったり、入浴の際にお湯に入れたりして古代ローマの人たちは使っていたといわれまています。
もうひとつは、「花色」から生まれたというものです。ラテン語「青みを帯びた、青みがかった」を意味する「livere」に由来するというものです。いずれにせよ、ラベンダーという名前の由来が知りたくなる、ロマン的魅力がありますね。
2.ラベンダーの花言葉、由来
★ラベンダーの花言葉の由来はロマンティック
●「あなたを待っています」
●「期待」
恋を連想させるような花言葉ですよね。
ヨーロッパでは、ラベンダーという少女がとても美しい少年に恋し、告白できずひたすら待ち続けた末、一輪の美しい花になってしまったという諸説があります。この説から「あなたを待っています」という花言葉が生まれたそうです。「期待」は、その花言葉からの派生かもしれません。
★ハーブから誕生した花言葉
●「沈黙」
香りに、高ぶった精神状態を鎮める効能があることが、この花言葉の由来です。心に平穏が訪れたときの状態、何かに苛立ったり、失望したりするときの沈黙ではありません。
●「清潔」
ラベンダーにはリラックス効果のほかに、抗菌と殺菌作用があり、その効き目を早くから知っていた古代ギリシャ・ローマ人は、ラベンダーを入れた水で洗濯をしたり、花の咲く頃には、花の上に洗濯物を干したりしていたと言われています。そんな言い伝えから「清潔」という花言葉が生まれたのかもしてません。です。
他にも…
『繊細』『優美』『幸せが来る』『許し合う愛』『疑い』『不信』
英語では、「沈黙、静寂(devotion、silence)」「疑い(distrust)」といったものがあります。
気になるのは「疑い」です。「ブルー デイ」や「ブルー マンデイ」などと、英語で「ブルー」は憂鬱でマイナスな気持ちを表す色なので、そんなマイナスなイメージから花言葉がついたのかもしれませんね。
3.ラベンダーの開花時期や見頃の季節は?
最近は気温差が激しいためか早咲きするものが多く開花時期は5~7月です。
見頃の季節は地域にもよって若干異なりますが、6~7月頃が最も綺麗に咲いている花を見ることができます。ラベンダーは、乾燥して涼しい気候を好み、高温多湿な環境を苦手とします。
北海道の見頃の時期は7~8月上旬頃で、富良野は7月中旬~下旬にピークを迎えます。また、北海道では、早咲きや遅咲きの品種を混ぜることで、見頃の時期を調節して8月上旬まで開花しているように工夫していたりもするそうです。
4.ラベンダーの効能・効果
ラベンダーには鎮静作用があり、ストレスでこわばった心身をリラックスさせ、不安や緊張、イライラなどを和らげてくれます。緊張からくる偏頭痛や高血圧にも効果があるとされています。
神経を安定させる作用があるため、ストレスを感じやすい人や気分にむらのある人にもおすすめのハーブです。就寝前にラベンダーティーを飲むと、心身の緊張がほぐれてよく眠れると言われています。
また、ラベンダーには抗菌・殺菌作用があり、防虫にも効果があると言われています。中世ローマではラベンダーの花を部屋の中に吊るして、蚊やハエが寄り付かないよう虫除けにしていました。
このハーブには消炎作用もあり、皮膚の炎症を鎮めて組織の回復を助けるといわれています。そのため、ラベンダーはスキンケアにも利用されています。
★注意★
妊娠中の人や子どもは使用に注意が必要です。
リラックス効果などハーブの次に有名なのがラベンダーの香りなので、最近疲れたなと思う方はラベンダーをお部屋に飾るのもいいかもしれませんね。