花と葉が一緒に楽しむことができる『君子蘭の育て方』

★目次★

1.君子蘭の基本情報
2.君子蘭の特徴
3.君子蘭の栽培環境
4.水やり
5.肥料
6.病害虫
7.用土
8.植え付け、植え替え
9.作業

1.君子蘭の基本情報


学名:Clivia miniata
和名:クンシラン、ウケザキクンシラン
科名:ヒガンバナ科
属名:クンシラン属(クリビア属)
園芸分類:草花
形態:多年草
原産地:南アフリカ、ナタール地方
耐寒性:弱い
耐暑性:強い
草丈/樹高:30㎝〜50㎝

品種

高性広葉系

幅が広く長めの葉が立つような姿をしています。花茎が長く丈夫で一般的に鉢ものとして出回っています。

ダルマ系

肉厚で幅広短い葉が重なりあっているかのように左右に開きます。花茎は短く、生長は緩慢です。

斑入り系

葉に白色や淡い黄色の斑が入っているものです。

2.君子蘭の特徴

春に咲く花だけでなく、緑が綺麗な葉を一年中楽しむことができる多年草です。名前にランがつきますが、ラン科ではありません。自生地では湿った半日陰の場所に自生しているので、強い日の光には弱く葉やけをしてしまうので注意が必要です。強い直射日光が当たらない過湿や霜にあたらないように育てましょう。花を15個〜20個ほど咲かせ、その雄大さは気品があります。

3.君子蘭の栽培環境


花芽が伸びる2月〜3月は日当たりの良い室内で春から秋は、短時間でも直射日光に当てると葉やけを起こすので注意が必要です。斑入りのものは葉やけを起こしやすいので特に注意が必要になります。開花期は、涼しい場所で管理すると長く楽しめます。秋は霜の直前まで戸外で管理し、室内に取り込んだ後も5℃以上10℃以下で管理しましょう。24時間暖房の効いた部屋で管理するのはやめましょう。

4.水やり

株の上から水をかけると葉の間に水が溜まって病気にかかる原因になるので根元に与えてください。5月〜9月は2、3日に1回程度で10月〜4月は3、4日に1回程度与えましょう。鉢の様子を見ながら水やりを調整する必要があります。

5.肥料

発酵済み骨粉入り油かすの固形が向いています。または、4月〜6月、9月に緩効性化成肥料を施します。7月〜11月に液体肥料を1ヶ月に1回施します。油かすを含む有機質の肥料は悪臭がしますので、室内栽培の場合は絵きた肥料の1000倍液を月3回施します。

6.病害虫

軟腐病

高温多湿である、梅雨時期9月上旬頃に発生しやすです。株が黒褐色になり、クンシランの病気で一番気をつけておきたいものです。

白絹病

高温多湿時期に発生しやすく、土の表面にクモの巣のような白い菌糸が発生し、次第に株元が茶褐色になり倒れてしまいます。

炭そ病

高温多湿時期に発生しやすく、葉の前面に斑点が現れます。

害虫

ナメクジ

7.用土

水はけの良い弱酸性の用土がオススメです。(赤玉土中粒6:軽石中粒1:腐葉土3の配合土)などにリン酸分の多い緩効性化成肥料を混ぜます。市販のクンシランの土も良いです。

8.植え付け、植え替え

植え替え

4月〜5月にかけて行います。2、3年ごとに古い用土と黒く傷んだ根をできるだけ取り除いて植え替えを行います。白い根は元気な根なので傷つけないように注意しましょう。傷んでいる様子がなければ、無理に根鉢を崩さなくて大丈夫です。

9.作業

花茎切り

タネを取らない場合は、早めに切り取りをしましょう。5月頃に行うのがオススメです。

鉢回し

光の方向に葉が伸びるので、伸びる方向を見て鉢を回転させましょう。そうすると、バランスよく葉が展開します。6月〜10月に行うようにしてください。

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